雪崩捜索救助マニュアル

雪崩捜索救助マニュアル
『雪崩インシデントへの対応 – Avalanche Incident Management -』

このマニュアルについて

近年、冬季レクリエーションの多様化と参加人口の増大、およびインバウンドによるバックカントリー滑走者の増加などを背景として、人気エリアにおける山岳フィールドは大変混雑しています。そのため、大規模な捜索救助活動が必要となる雪崩事故は発生しうる状況にあり、対応が必要です。また、一旦、雪崩事故が発生した場合には、公的な救助隊を待つのではなく、現場近傍にいる人間による迅速な対応が、生存救出には最も重要であることは言うまでもありません。

そこで、事故現場の当事者を含め、近傍にいる人間が「いかに協力し合い、要救助者を生存救出するのか」を目的に、このマニュアルは作成されました。異なったバックグラウンドの人間が一致協力するには、用語や手法等の共通化が必要です。よって、このマニュアルでは、雪崩安全対策に係る国内の各組織団体が取り組んできたことや、欧米の現場で実施されている標準的な手法など網羅し、整理しています。また、このマニュアルは日本山岳ガイド協会が加盟する国際山岳救助委員会(ICAR: International Commission for Alpine Rescue)が提示している推奨事項も網羅していますので、欧米における標準的な手順等についても準拠しています。

このマニュアルを利用した基礎訓練コースは協議会に加盟した組織団体がそれぞれ提供し、現場指揮者のスキルに焦点を当てた上級訓練コースは協議会が実施します。また、一般ユーザーにおいては「非営利・改変なし・クレジット明記」でマニュアルを利用可能ですので、所属山岳会あるいは山仲間などで捜索救助の訓練を行う際には、ご自由にお使いください。

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救助の流れ

雪崩ビーコン

山に入る前のグループチェック

雪崩ビーコンによる捜索

プローブの使い方

掘り出し